2013年06月11日

あの一丁に馳せて VSS…のAR版【追記欄試験使用】

VSSは誰もが知るところのロシア製消音狙撃銃である。

決して温泉宿に張り巡らされたセントリーガンを破壊するための代物ではない…と思う

あの一丁に馳せて VSS…のAR版【追記欄試験使用】

小口径化した影響で、サプレッサーとの親和性が低下したAK(74)に代替する、

特殊作戦(=スペツナズ)用消音"中距離向け"小銃の開発に取り掛かったソビエト連邦。

この際小銃自体の消音化はもちろん、使用弾薬を専用に開発、

9x39mmと大口径・亜音速弾にすることで強烈なまでの消音効果と、

ライフル弾以上のストッピングパワーと近距離での貫通性をバランスよく得ることになった。

だが世の中いい事尽くめではない。

弾頭が大きく重くなった上装薬量は、5.45mm弾と大差ないため、

発射後の軌道はどうやっても普通のライフル弾より落ち込みやすい。

故に遠距離狙撃は不可能、カタログの有効射程も400mとアサルトライフル並み。

…クルツ軍曹…こんな代物であの狙撃をやってのけたのか…変t、否天才だろ…

遠距離にはSVD(今ならSV-98)で対処するしかない。

なら余ったコイツ、近距離用にしちまえばいいんじゃないのか?

という思惑があったのか無かったのかはさておき、

同時期にこんなものが導入された。

あの一丁に馳せて VSS…のAR版【追記欄試験使用】

AS Val "Shaft"


一見しただけだと、

「SVDSみたくストック・グリップ周りを変えただけのモデル?」とお思いだろう。

実はそうである。

正確にはフルオート機構が足されただけでVSSとほぼ同じ構造の小銃だ。

もちろん「ゾーン」を駆ける"スタルカァ…"な皆様には馴染み深い相棒なのだろうが、

銃器をかじった人間が「9x39mm」のワードで真っ先に思い浮かべるのはVSSの方だろう。


それでも何故こっちを話題に上げたか?

この実に合理的な判断に惚れたからである。

隠密作戦中、近距離での撃ち合いに発展してしまった時のために消音性が欲しい、

その時ストッピングパワーのある弾薬を撃てれば尚のこと嬉しい、

その上全長は870cm以下(ストックはサイドスイング式)で取り回しも悪くない、

しかも中距離狙撃なら(光学次第なところもあるが)まだ何とかこなせる、

これは大正解なカスタマイズと言えるのではないだろうか。

ただ弾薬の性能から言えば、アサルトライフルとは分類しがたい部分もあり、

某戦場3ではPDW/サブマシンガンに分類されているし、

長いサプレッサーを取っ払って本気でPDWサイズにしたSR-3なんてモデルもあるしで、

なかなかどうして「アサルトライフル」としての評判は聞かない。

これをいい感じに現代化すればAK以上に化けるんじゃないか、と思えるのだが。

ロシア軍の皆様に改修のご検討を強く推したい、そんな一品である。



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Posted by ライアン at 21:30│Comments(3)あの一丁に馳せて
この記事へのコメント
見える。見えるよクルツさん。僕にも敵が見えるよ!ですね。ふもっふ(笑)
Posted by しゅうちゃん at 2013年06月11日 21:42
OTs-14もあるじゃない
Posted by 鷹志鷹志 at 2013年06月12日 01:43
>しゅう様
コメントどうもです。女神の来日は傑作(至言)
アニメは三木眞と能登さんの無駄遣いでしたね、いい意味でw
テッサ的マスコットな人材…欲しいんですがねぇorz

>相棒
弾薬とAKベースは共通だけど設計方針は大分変わるんやな,ASとOTs…
なおAKにも9mm仕様は逆輸入された模様。
Posted by ライアンライアン at 2013年06月15日 14:00
 
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