2018年02月23日
装備紹介・改: COLT M45A1
常々私は「ミーハー」という概念とは無縁の人間だと確信している。
バズっているものに飛びつかずレビューを漁り、熱狂が冷めてから参戦するのがいつもの癖だ。
だが、「これ」は訳が違う。
あのマルイが動作性の高いガスブロを出すという。
あのマルイがもう少し使えるシングルカラム1911を出すという。
あろうことかWAの独壇場だったモデルでだ。
買わざるを得なかった。受付開始とほぼ同時に行きつけのショップに飛び込み予約した。
いつものマルイ通り発売順延が続き、焦燥とストレスは限界なんてとうに越えていた。
そ し て 今 日 。
ショップ「ご予約してたアレ。届きましたよ!」
私「あれ?もう届いたんです?九州だから遅れると思ってた」
ショップ「はい、お時間のある時に――」
私 「 す ぐ 行 き ま す 」
時 は 来 た 。

バズっているものに飛びつかずレビューを漁り、熱狂が冷めてから参戦するのがいつもの癖だ。
だが、「これ」は訳が違う。
あのマルイが動作性の高いガスブロを出すという。
あのマルイがもう少し使えるシングルカラム1911を出すという。
あろうことかWAの独壇場だったモデルでだ。
買わざるを得なかった。受付開始とほぼ同時に行きつけのショップに飛び込み予約した。
いつものマルイ通り発売順延が続き、焦燥とストレスは限界なんてとうに越えていた。
そ し て 今 日 。
ショップ「ご予約してたアレ。届きましたよ!」
私「あれ?もう届いたんです?九州だから遅れると思ってた」
ショップ「はい、お時間のある時に――」
私 「 す ぐ 行 き ま す 」
時 は 来 た 。
一日千秋の思い。ライアンです。
前置きや御託なんかどうだっていい、オラだって今買ってきてワクワクしてんぞ。
というわけで皆が首を長くしてろくろ首と化した
東京マルイ M45A1
全長: 222mm 重量: 823g インナーバレル長: 112.5mm
装弾数: 27+1 パワーソース: HFCガス
2000年代初頭、海兵隊の遠征部隊(MEU)及び特作軍(MARSOC)向け拳銃「M45/MEUピストル」の更新が打診された。
M45もM1911A1から比べれば近代的かつタクティカルだが、時代の流れと共に「パーツの補充」だけでは戦場で立ち回れないことが判明、
カスタムメーカーがこぞってトライアルに参戦し、新たな.45ハンドガンのカタチを模索しつつあった…のだが、最終的に勝利したのはまさかの「コルト」。
コルト・レイルガンが並み居るカスタムメーカーの1911を退け2012年制式採用された。
これが今日のM45A1、市販名M1070 CQBPというわけだ。
外観を見ていこう。


外箱はタクティカルカラー全開。United States Marine Corpsの文字と海兵隊紋章が映える。
内側は普段のスチロールに衣装紙だが、表の写真と同様に見えるよう印刷されている。
内容物は本体、新規設計(?)のマグ、説明書類にテスト用弾、そして1911には欠かせないブッシングレンチだ。


昨今のマルイはどうやらマット仕上げに凝っているように思える。当然今回も実銃のコヨーテタンをイメージしたマット塗装。
プラスチック感が残ってツルツルテカテカだったMEU Pistolから見ると大幅な進化だ。
USP-Cこそ真骨頂と思っていたがまだ上があったとは…。恐れ入りました。


商標のためにSFAの刻印が省かれていたのは昔の話。今回はM45A1/M1070仕様を完全再現。
マルイの自社刻印さえちゃんと実銃のコルト社刻印と場所・雰囲気をあわせている。これは最高に嬉しい。

参考・実銃の写真 刻印は黒染め


バレルはナショナルマッチ仕込みのシルバー。ブッシングとスプリングガイドも近いグレーで染めてある。
実銃はバレル以外も各部の摺合せ等マッチガン基準で制作されているらしい。
砂漠に紛れるための色使いにかなりアクセントを与えてくれている。軍用銃にしては珍しいと思う。
(被視認性とかどうなんだろ…?)

容赦なく黒染めされたNOVAK純正サイトは当然抜群の視認性。ほぼタン一色の銃だから余計映える。
そしてマルイガバユーザーをゲンナリさせてきた、あの「ファイアリング六角ネジ」ともおさらば!やったぜ。
モールドなのには変わりがないものの、これは素晴らしい采配だ。

贅沢言えばこのカスタムパーツ見たく出っ張ってくれてるとよかったのだが。

パーツのセットアップはM45とほとんど変わらない。
リングハンマーにビーバーテイル、アンビのセーフティ、エクステ無しのスライドストップとマグキャッチ。
トリガーに至っては軽量化の肉抜きや調整ネジすら無いという無骨なチョイス。M1911に回帰したかのよう。

サイズをダブルカラムに近づけるパックメイヤーのグリップは廃止され、G10という積層プリント素材に変更。
エアガンのこちらにはその色味・形状を再現したプラグリップ+いつものウェイトの組み合わせが付く。
マイナスネジ一本で替えることもできなくはないが…これ自体がコンセプトガンなので替える必要性は乏しい。実物G10を手に入れた時ぐらいだろうか?
またM45にあったグリップ前面のテクスチャも廃止。もっとも塗装のお陰で梨肌なので特に問題はない。

古臭い、とも形容できるこの銃を現代的たらしめるのがアンダーレイル。お得意の加工技術でパーティクルラインはほぼ消えている。
当たり前ながら各種ウェポンライト・レーザーサイトの類を搭載可能。HK45と同様にM1913完全準拠で広いため一部ライフル用のアタッチも付く。
まあ、見栄えの素晴らしさはショットショー等で皆様堪能済みのはずです。さて、ここからが肝心の…

通常分解のお時間です。
モデルのチョイス以上に話題になったエンジンの刷新。
とりあえず素人目で見て分かる変更は2点。

1. シリンダー刷新
ガスシリンダー後部を先述の「ファイアリング六角ネジ」で留める方法をとっていたのを、後端右脇の六角留めに変更。
これによりシリンダーの容積がアップ。多少燃費は犠牲になるものの、動作の確実性は上がっている。
通常分解以上のことは未検証だが、恐らく内部のヘッドもデトニクスゆずりの大口径になっているだろう。
この小春日和程度の気温でスライドストップかかるマルイガバとか奇跡ですよ、奇跡!(わた春香さん)

2. インナーチャンバー刷新
インナーチャンバーの形状、ネジの仕様を変更。
給弾時にチャンバーがずれて起こるフィードミスが軽減される…と思われる。(助けて詳しい人)
この他、特にハンマーメカ周辺は変更が全く(少なくとも素人には)見えない。寸法も可視範囲では変化なし。
2点の変更に関わるパーツ以外は概ね互換有りと見ていいだろう。

ハンマーメカが共通なので事前アナウンス通りマガジンも共有可能。
ウィルソンタイプの8-rounds風だったMEUマグも、昔ながらのスティールマグも、どう見ても45A1用マグの設計参考元なロンマグも、全部オッケー。
逆にM45A1マグを旧ガバに挿してもちゃんと動作する。とにかく互換と動きを意識してくれた結果だろう。


正直な話。これが私にとって最初の「予約買い」である。
海兵研究してるからとか、今のカスタムガバ退役も考えてるからとか、色々言い訳が付くが、「一目で何が何でも欲しいと思った新作」はこれが初めて。
だからこそレビューを参考にしてくれる(かもしれない)人々に早計なことは言いたくない。だがあえて言わせてもらう。
1911A1、MEU、Warriorシリーズ、これらが抱えてきた欠点を全て覆した傑作であると。
シングルカラムで安心してサバゲーに出れる装備ができたんだ、と。
今.45のハンドガンが欲しいなら…とりあえずHK45とコレのどっちかを激しくオススメする。
そしてコッチを選んだ君。是非海兵隊装備を研究していただきたい(暗黒微笑)。
前置きや御託なんかどうだっていい、オラだって今買ってきてワクワクしてんぞ。
というわけで皆が首を長くしてろくろ首と化した
M45A1をレビューします!
東京マルイ M45A1
全長: 222mm 重量: 823g インナーバレル長: 112.5mm
装弾数: 27+1 パワーソース: HFCガス
2000年代初頭、海兵隊の遠征部隊(MEU)及び特作軍(MARSOC)向け拳銃「M45/MEUピストル」の更新が打診された。
M45もM1911A1から比べれば近代的かつタクティカルだが、時代の流れと共に「パーツの補充」だけでは戦場で立ち回れないことが判明、
カスタムメーカーがこぞってトライアルに参戦し、新たな.45ハンドガンのカタチを模索しつつあった…のだが、最終的に勝利したのはまさかの「コルト」。
コルト・レイルガンが並み居るカスタムメーカーの1911を退け2012年制式採用された。
これが今日のM45A1、市販名M1070 CQBPというわけだ。
外観を見ていこう。


外箱はタクティカルカラー全開。United States Marine Corpsの文字と海兵隊紋章が映える。
内側は普段のスチロールに衣装紙だが、表の写真と同様に見えるよう印刷されている。
内容物は本体、新規設計(?)のマグ、説明書類にテスト用弾、そして1911には欠かせないブッシングレンチだ。


昨今のマルイはどうやらマット仕上げに凝っているように思える。当然今回も実銃のコヨーテタンをイメージしたマット塗装。
プラスチック感が残ってツルツルテカテカだったMEU Pistolから見ると大幅な進化だ。
USP-Cこそ真骨頂と思っていたがまだ上があったとは…。恐れ入りました。


商標のためにSFAの刻印が省かれていたのは昔の話。今回はM45A1/M1070仕様を完全再現。
マルイの自社刻印さえちゃんと実銃のコルト社刻印と場所・雰囲気をあわせている。これは最高に嬉しい。

参考・実銃の写真 刻印は黒染め


バレルはナショナルマッチ仕込みのシルバー。ブッシングとスプリングガイドも近いグレーで染めてある。
実銃はバレル以外も各部の摺合せ等マッチガン基準で制作されているらしい。
砂漠に紛れるための色使いにかなりアクセントを与えてくれている。軍用銃にしては珍しいと思う。
(被視認性とかどうなんだろ…?)

容赦なく黒染めされたNOVAK純正サイトは当然抜群の視認性。ほぼタン一色の銃だから余計映える。
そしてマルイガバユーザーをゲンナリさせてきた、あの「ファイアリング六角ネジ」ともおさらば!やったぜ。
モールドなのには変わりがないものの、これは素晴らしい采配だ。

贅沢言えばこのカスタムパーツ見たく出っ張ってくれてるとよかったのだが。

パーツのセットアップはM45とほとんど変わらない。
リングハンマーにビーバーテイル、アンビのセーフティ、エクステ無しのスライドストップとマグキャッチ。
トリガーに至っては軽量化の肉抜きや調整ネジすら無いという無骨なチョイス。M1911に回帰したかのよう。

サイズをダブルカラムに近づけるパックメイヤーのグリップは廃止され、G10という積層プリント素材に変更。
エアガンのこちらにはその色味・形状を再現したプラグリップ+いつものウェイトの組み合わせが付く。
マイナスネジ一本で替えることもできなくはないが…これ自体がコンセプトガンなので替える必要性は乏しい。実物G10を手に入れた時ぐらいだろうか?
またM45にあったグリップ前面のテクスチャも廃止。もっとも塗装のお陰で梨肌なので特に問題はない。

古臭い、とも形容できるこの銃を現代的たらしめるのがアンダーレイル。お得意の加工技術でパーティクルラインはほぼ消えている。
当たり前ながら各種ウェポンライト・レーザーサイトの類を搭載可能。HK45と同様にM1913完全準拠で広いため一部ライフル用のアタッチも付く。
まあ、見栄えの素晴らしさはショットショー等で皆様堪能済みのはずです。さて、ここからが肝心の…

通常分解のお時間です。
モデルのチョイス以上に話題になったエンジンの刷新。
とりあえず素人目で見て分かる変更は2点。

1. シリンダー刷新
ガスシリンダー後部を先述の「ファイアリング六角ネジ」で留める方法をとっていたのを、後端右脇の六角留めに変更。
これによりシリンダーの容積がアップ。多少燃費は犠牲になるものの、動作の確実性は上がっている。
通常分解以上のことは未検証だが、恐らく内部のヘッドもデトニクスゆずりの大口径になっているだろう。
この小春日和程度の気温でスライドストップかかるマルイガバとか奇跡ですよ、奇跡!(わた春香さん)

2. インナーチャンバー刷新
インナーチャンバーの形状、ネジの仕様を変更。
給弾時にチャンバーがずれて起こるフィードミスが軽減される…と思われる。(助けて詳しい人)
この他、特にハンマーメカ周辺は変更が全く(少なくとも素人には)見えない。寸法も可視範囲では変化なし。
なので。

旧フレームにこのM45A1スライドを載せる事ができる。しかもちゃんと動作する。

旧フレームにこのM45A1スライドを載せる事ができる。しかもちゃんと動作する。
2点の変更に関わるパーツ以外は概ね互換有りと見ていいだろう。

ハンマーメカが共通なので事前アナウンス通りマガジンも共有可能。
ウィルソンタイプの8-rounds風だったMEUマグも、昔ながらのスティールマグも、どう見ても45A1用マグの設計参考元なロンマグも、全部オッケー。
逆にM45A1マグを旧ガバに挿してもちゃんと動作する。とにかく互換と動きを意識してくれた結果だろう。


正直な話。これが私にとって最初の「予約買い」である。
海兵研究してるからとか、今のカスタムガバ退役も考えてるからとか、色々言い訳が付くが、「一目で何が何でも欲しいと思った新作」はこれが初めて。
だからこそレビューを参考にしてくれる(かもしれない)人々に早計なことは言いたくない。だがあえて言わせてもらう。
「最高。」と
1911A1、MEU、Warriorシリーズ、これらが抱えてきた欠点を全て覆した傑作であると。
シングルカラムで安心してサバゲーに出れる装備ができたんだ、と。
今.45のハンドガンが欲しいなら…とりあえずHK45とコレのどっちかを激しくオススメする。
そしてコッチを選んだ君。是非海兵隊装備を研究していただきたい(暗黒微笑)。
さて、勢いで買って勢いでレビューしたはいいものの…
ホルスター…どうしよう…
ホルスター…どうしよう…
Posted by ライアン at 16:49│Comments(0)
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