2019年04月01日
装備紹介・改: Glock 19 (三 度 目)
ほっんとのほんとに
これで19買うのは最後なんだからねっ!
あまりに長い間再生産が無く、危うく予約したことを忘れかけていたライアンです。
長く苦しい入荷待ちだった…。
SAAの見た目は良いけど動作が激渋だった19を売却し、
真打登場、東京マルイさんの「マグヌム・オプス」を購入しました。
東京マルイ Glock "19" Gen3
全長: 187mm 重量: 640g インナーバレル長: 87mm
装弾数: 22+1 パワーソース: HFCガス
全体の塗装は言わずもがな、USP、M45、M&Pなど最近のモデルで培った技術でプラ感は拭い去られている。
写真だと伝わりにくいが店頭で26と並べると歴然の差がある。
大まかな設計はほとんど17のままだが、最新の「マルイ製品」らしい部分もちらほら。
好評のダイヤル式ホップを採用、通常分解すら必要なく調整できる。
エキストラクターもプラモールドから金属にバージョンアップ。
こういう細かい仕様がうれしい。
スライドのノッチ削れ対策として金属片が追加。
これでもうアルミ缶削って別パーツ作る必要はないんやなって…。
それでいてなんで意固地にダミプをセーフティ化するのか。コレガワカラナイ。
動作に響くし、悪評しかないんだから無くしてしまえばいいのに。
17用のセーフティ殺しをそのまま流用できるらしいので今後購入しようと思う。
分解するとどこか物足りない点数の少なさ。あぁ、Glockだなぁ。。。
リコイルロッドは先達のKJやSAAに似た構造になっているが、強烈なブローバックを抑えるためか後端に大型のバッファが付いている。
少しリアルさに欠けるが、動作性を取ったマルイらしい判断。撃ってる間は分からないしまあ問題ない。
ただこのバッファやノッチ保護の金具が干渉するのか17と比べると少し分解がスムーズに出来なくなくなった。
この19じゃジャッキー・チェンも分解競争で負けてしまうかも。
そして19をマグヌム・オプス<最高傑作>たらしめる要素こそがこの新型マガジン。
要するに有体に言えばM45A1の構造をフィードバックしたんだろうが、底部からのネジ止めを2本のピンに変更、容量と排気効率をアップ。
これもまあ撃ってる間は目立たないから…多少はね?
過去シリーズのマグも問題なく使えるし射撃精度にはほぼ響かないと思われるが、リコイルが段違い。
デカ広報も推す通り、このマガジンの方が撃っていて楽しいこと請け合い。
また本体こそGen3だがマガジンの方はこっそりGen4のようなアンビ対応になっている。
期待していいんですね? い い ん で す ね ? 待ってますよ、Gen5(プレッシャー)
しかし、発売当初から完全体ではなかったマルイの19。
ファーストロットを買った友人たち含めネットでこんな症例が噴出した…
証言: おなじみ鷹志隊員
"…なんと、買ったばかりなのにフロントサイトのホワイトドットが剥がれているではありませんか!(出典: 同氏ブログ "Top Gun")
どうやら調べてみると、発売数日で、ネットを中心に同様の不具合発生の報告が複数確認できます。
軽く爪を立てた程度で剥がれたようで、初期ロット特有の不具合かもしれません。
従来のGlockシリーズのフロントサイトも、使い込めば次第に剥がれていくようなことはありましたが、買って早々に発生なんて聞いたことありません。
僕の個体はまだ大丈夫そうですが、いずれ剥がれていくのは目に見えています。
幸い既存のパーツと互換があるため(確認済み)、17純正のナイトサイトか、サードパーティのパーツに手っ取り早く換装しちゃいましょう。"
どうやらフロントポストのドットが極端に剥がれやすいとのこと。
前回DCIさんとこの集光サイトをあらかじめ買っておいたのもこのため。
というわけで…
実験するしかないじゃない!
ガリガリ…
ガリガリ……
ガリガリガリ………
…
えー、結論から言うと無事でした。とりあえず17の純正と同仕様に戻ったと言うべきでしょうか。
"そしてマルイさん、もし僕の乱文をご覧頂けているならば、次回ロットでは剥がれ対策を実施願います。"
とりあえずマルイの誰かがウチの相方のブログを見てくれたようです。(極論)
19に関して書くのが三度目でもういかに優れたデザインかは話し飽きたので趣向を変えてこんなものをご用意しました。
GLOCK 19 VS USP Compact
マルイの使えるコンパクト、ガチンコ対決
マルイの使えるコンパクト、ガチンコ対決
(c.v. 立木文彦)
9mmモデル同士、コンパクト同士、そして2015年以降、クオリティが向上した後のマルイ製品同士。
類似点が多く実銃においてもマーケティング戦略上対立するであろう二丁。
果たして、どちらがより良いのか!?
エアガンたるものアフターパーツが多い方が良いに決まってる、
ROUND 1: アフターパーツ
…これは紛れもなく19の勝利だろう。なんせ使える純正マグだけでこんなにあるんだから。
22用も合わせれば4種類。ひえ~。
他にもドットサイト用マウントやらストックやら追加のサムレストやらカスタムサイトやらレール兼リアサイトやら、
SAIスライドやカスタムフレームなんかも数えたら組み合わせ数はもはや天文学的。
XC1のように19に最適化された商品も存在する上に17のパーツ、ホルスター等ほとんどが流用できる始末。
愛銃をいじり倒したい人にとっては1911以上に魅力的な物件であり、USPのカスタム幅を圧倒的に凌駕する。
なんならUSPとCompact互換性ほとんどないし…。
Winner: Glock 19
だが、カスタムが出来ても使用感が悪ければ意味がない、
ROUND 2: グリッピング
極論してしまえば、19唯一と言える欠点がグリップ。
昨今の民間向けARにおいても握りこみやすい"垂直に近いグリップ"ブームが来ている反面、Glockのグリップは元々アングルが寝ている。
またグリップを一から再設計し女性警官でも使いやすく仕上げたUSP Compactと違い、互換性重視の19は角材のようなそっけなさ。
Gen3,4フレームに限って言えばフィンガーチャネルも好みが分かれる要因となる(Gen5で廃止されてはいる)。
リアルカウント重視なら2発差が大きいものの、削ってでもベターなグリッピングを求める人は少なくないはず。
人それぞれとも言えるが、USPの汎用的デザインの優秀さがここで光る。
Winner: USP Compact
だが、グリップが良くても当てやすくなきゃ意味がない、
ROUND 3: サイティング
上図の通り、親指付け根からの高さにこれだけ差がある二丁。
これが「軍用オートマチックはかさばるから…」という風潮がストライカー式の発展でガラリと変わった何よりの証拠となる。
低く、細く、最小限のスライド高・幅しかなく、ボアラインの低いGlockの精度は実銃遊戯銃問わず折り紙付き。
19だとサイト間の幅の関係で多少落ちても、比較対象は同じコンパクト。慣れこそ要るが当てやすさは19に軍配。
もちろん226辺りからの乗り換えなら、USPの高いスライドに慣れているし、M45ユーザーの私からしても使い勝手はUSPが上。
しかしながらGlock程の精度は恐らく出せない。バッシバシ当たる感覚は(まだ撃ち込んでないので未知数だが)17を受け継いだ19が上だろう。
Winner: Glock 19
だが、バシバシ当たろうともお高く留まられると買いづらい、
FINAL ROUND: 市場価格
"一番気に入ってるのは、値段だ"、とキャデラックをかっさらうのはやりすぎとしても、
良いものをできうる限り安く買いたい、という欲は至って自然なものである。
故にここはUSP Compactの勝ち。
…………過程が飛んでしまったが、ここでUSP Compactのレビューを思い出して頂きたい。
>…とべた褒めするものの現実は厳しいもんで、先述のD-Stageさんに在庫が山のようにあるのよね。
>しかも見た感じ未使用品・美品ばっかり。
>地味にマストバイだぞコレ。こんなぞんざいな扱いなんて許されて良いんだろうか。みんな買おう…否、買え。
新品でやっと供給再開した19も実売1.3万~で十分安い、
だが十分なスペックのUSP Compact、これの美品中古がゴロゴロ転がっている現状も確かに存在しちゃう。
(…ってかD-Stage覗いたらUSP-C、値 段 下 が っ て な い か ?)
コストパフォーマンスも気にしなきゃいけない不況のご時世、USPが財布の味方になってくれるのだ。
Winner: USP Compact
…でも、
結局のところ銃の優劣はホントに人それぞれ、好みの問題である。だからこそ意図的に引き分けにした。
年度が変わり、環境が変わり、1か月後には元号すら変わる。
この時期に新しいこととしてサバゲ・ミリタリー趣味を始めるなんて方も少数ながらいるだろう。
この扱いやすさグンバツの二丁が初めてのガスブロとなる人もいるだろう。
そんな方々にお伝えしたい、ネット通販もいいけどガンショップ行ってね、と。
自分で眺めて握手してなめまわすぐらい吟味してぐっと来た方を選んでね、と。
もちろん他のハンドガンだって十二分に戦力になるよ(ただ初めてならマルイ製にした方がいいよ)、と。
そして渋い趣味にドップリハマりたい君、ぜひ1911を選んでくれ、と。(私信)
エアガン業界の更なる発展があらんことを。
Posted by ライアン at 00:47│Comments(0)
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