2016年06月11日

社会人部を作りたい戦隊長のゲームレビュー: Counter-Strike Global Offensive

最高の演出性を持ったシューティングゲームの一つ、Half-Life。

それを目にした二人の男は言った、

「もっと現実的なテーマでやりたい」「もっと競技性の高いものを作ってやる」

Project X...




史上最高のストーリー性を持つFPS


ゲームエンジンに魅せられた二人


テーマは「テロリスト対警察」


試行錯誤のMOD制作


幾多の難関


漕ぎ着けたVer 1.0頒布


待ち受ける栄光と名誉


剽窃という絶望と失墜


二人の意思は、次の世紀へと受け継がれる



小さな会社がe-Sportsを作った
~ CS:GO・執念の逆転劇 ~

社会人部を作りたい戦隊長のゲームレビュー: Counter-Strike Global Offensive

冒頭の元ネタが分かる人間がもう20~30代以上のおっさんである恐怖、ライアンです。

さて、ゲーマー(Video Gameのほう)の皆さんお待ちかねの、

Steam Summer Saleが近づいて参りました。

ゲームが軒並み安くなる大バーゲンが例年通りなら6月末にやってくる、

FPS・TPSの新作ラッシュだった2015年、2016年上半期、

気になるけどまだ買ってない、そういう積みゲーも多いのではないでしょうか?

そんなSteamのカートに是が非でも加えていただきたいタイトルがございます。


Counter-Strike Global Offensiveです。


…正直に言ってください、「CSなんてオワコンじゃね?」とお思いの方多いでしょう?

日本でCSの存在が認知されはじめたのがCSOとかいう海賊版、

それも運営がまともに機能しない駄目っぷりを目の当たりにさせられたのだから、

シリーズ自体に良いイメージを持つ人自体が少数でしょう。

だからこそ、汚名返上名誉挽回、CSGOを遊んで欲しいのです。

例年通りなら1480円の所がセール中なら半額の740円、

格安の良スキンを買い漁ったとしてもプラス1000円の出資で済む、

そして何より、

シリーズ史上最高のバランスで、世界で一番競技性の高いFPSが遊べる。

CoDの最強カスタム探しに疲れ果てた方、BFでロードキルされっぱなしの貴方、

虹六でTKと罵られてばかりのそこの御仁、Overwatchで立ち回りを見いだせないYouも、

今一度、スポーツFPSの原点に戻ってみませんか?

………

まあ何でValve社員でも無いのにここまで熱く推すのかというと、

ぶっちゃけ1.6やSourceよりかは敷居が低く、始めやすいと思ったからです。

というか日本人プレイヤーを増やしたいんです…海外勢に罵倒られるのも飽きました。

社会人による迫真CSGO部設立目指して、ステマ…否、ダイマさせて頂く所存です。



― ゲーム性 ―



e-SportsとしてのFPS、その原点といえるCSは圧倒的にスパルタンです。

ADS?ありません。性能アップカスタム?無い無い。課金武器?論外です。

己の技量と直感だけ、それが全て戦績に反映されます。

走り撃ちでなんとかなるFPSとは違い、初弾以外レティクル通りには飛びません。

集弾性を上げるためにはタッピング(2~5発ごとに区切って連射する、人力バースト射撃)

そしてストッピング(進行方向と逆のキーを素早く入れレティクルを絞るテク)が必須です。

…P90担いでガンホーしてもそこそこキルは取れるけど…多少はね?

M4なら安定するだろう、という甘えも一切許されません。特にテロリスト側は。

CSシリーズ最大の特徴が「購入システム」と「徹底したチーム制」。

どのゲームモードでも必ずT(テロリスト)側とCT(対テロ部隊)側、

どちらかのチームを選ぶ必要があります。完全なFFAルールは無い。

キル、アシスト、ラウンド勝利でゲーム内の「資金」が貯まり、

その資金を元手にプライマリ、アーマー、グレネード、CT側ならC4解除キット、

これを買い揃えていかなければならない。

ラウンド制(所謂爆破)では1デスで買い物は全てパー、CT側とT側じゃ買える装備が違う、

(ex. CT側のM4をT側プレイヤーは買えない、逆にTで買えるAKをCT側は購入不可)

相手側の装備を使いたいなら相手プレイヤーを倒して奪うしかない、

これでもかと言うほどこのゲームの特徴と根底を担っている他にないシステムであります。

全ての装備に使い道があり、存在意義がある、最高にフェアなゲーム性だと思います。



― 前作からの変更点 ―



これだけスパルタンでサバンナ級の厳しいゲームですが、

これでもかなり軟化した方で、コアな旧作ファンに言わせると「物足りない」そうです。

主な変更点は…

"

ランクマッチの採用
新規武器追加・既存武器の修正
観戦システムの強化(トップランカーの試合、プロトーナメントなどが視聴可能)
メインルールをCasualとCompetitiveに分化
武器スキンシステムの導入
新ゲームモードの追加
一新されたUI
"


といった所 (ニコニコ大百科 CS:GOとは より抜粋)

またValve社の他タイトルから逆輸入された要素もあります(TF2からバックスタブとか)。

旧作だと…

通信時差(Ping)の少ないサーバーを探して、
ゲームプログラムをそれなりにいじって、
ある程度の実力が伴う技量を付けておかないと、
まともなマッチの継続すらままならない、

なんだかんだで旧版はBOTと戯れMODを放り込むだけのゲームになりがちですが、

そこにクイックマッチや実力基準の階級システムが追加され、

トップランカー達の変態じみた試合観戦なんかもできるようになった、

人気だったMODから逆輸入されたDeathmatchとGunGameの追加で、

装備の特性を実際のマッチの中で学べるなどなど、

対人で練習する敷居がヒッジョーに低くなったのです。相当な進歩ですよコレ。

対戦ツールとしてすごく洗練されてます。



― 頻用される装備 ―



M4A4 / AK

社会人部を作りたい戦隊長のゲームレビュー: Counter-Strike Global Offensive
社会人部を作りたい戦隊長のゲームレビュー: Counter-Strike Global Offensive

各チームの主戦力となるAR、この二丁に通ずることが習熟への第一歩でしょう。

集弾性が良く、反動は大きい、最初の4,5発はほぼ縦にしかぶれない、

比較的相手と距離が近くても慌ててフルオート掃射に走らず、

ストップ&タップで確実に胸元より上へと撃ち込むことが重要です。

CT側なら性能の高いAKの鹵獲まで目指せるようになれば一人前です。


UMP

社会人部を作りたい戦隊長のゲームレビュー: Counter-Strike Global Offensive

ラウンド制における値段が最も安く一発毎の威力が高い、両チームで買えるSMG、

コイツを使いこなせば資金難でもそれなりに戦えるようになるでしょう。

ARとほぼ同様の運用で問題ないですが、レティクルの開きはARより小さいので、

至近距離ならタップを考えず掃射に走った方が安定します。

当然25発しかないので1対複数の状況には絶望的に弱いので過信は禁物。


P90

社会人部を作りたい戦隊長のゲームレビュー: Counter-Strike Global Offensive

多弾数高レート低反動に低重量、と値段が高い分使い勝手の良いSMGです。

1対複数でも50発のキャパのおかげで撃ち負けしにくく、

UMPよりレティクルが開かないので走り寄って撃ち抜くヒットアンドアウェイに最適です。

ただ低威力でもあるので積極的に頭を狙う必要があるし、

あまり乱用すると走り撃ち癖が再発するのでご用心。


XM1014

社会人部を作りたい戦隊長のゲームレビュー: Counter-Strike Global Offensive

旧作よりショットガンの選択肢が増えたGOにおいても、未だ人気の一丁、

他ゲーのようにひたすら走ってキル無双するのは無理な話ですが、

物陰からのアンブッシュ、狭い通路の多いマップなら定点張りに最適です。

ですが、相手もそれを考慮してクリアリングしてくるので、

露骨に長時間キャンプするとか通路にずっと立て篭もるとかはご法度です。


Desert Eagle / AWP

社会人部を作りたい戦隊長のゲームレビュー: Counter-Strike Global Offensive
社会人部を作りたい戦隊長のゲームレビュー: Counter-Strike Global Offensive

巷にあふれるミリタリーFPS全般において、

AKが強いのも、DEが強いのも、AWPがやたら強いのもこのシリーズのせいです。ハイ。

胴当てでも大ダメージ、頭ならアーマーが残っていても9割方即死、

そんなぶっ壊れ性能のHG、SRコンビが初めて登場したのがCSです。

ただ強い装備にきっちり代償があるのもCSでして、

価格は一番高い(Deagleは後で追加されたR8に抜かれたけど)、反動も最大、

そしてストッピングしないとまともに弾が飛んでくれない、と玄人仕様でございます。

クラン結成とかMLG等の大会とか目指すならこの二丁セットを使いこなす練習が必要です。



― ワークショップとスキン ―



冒頭に「課金武器?論外です」と書きましたが、これも時代の流れ、

このゲームにも課金要素は存在します。

ただ買わないと使えない装備があるとか遊べないマップがあるとかは一切無し、

むしろマップに至ってはファンメイドマップを公式で募って配信するくらいだし…

じゃ何を買えるの?という話ですが、聞いて驚け、

装備の見た目を変える"だけ"のスキンなんです。

性能は一切いじられない、ボーナス効果が付くわけでもない、

強いて言えば見栄えの良い得物を握ることで強くなった気になれるプラシーボ効果だけ。

こんな子供騙しな課金アイテム売れるの?とお思いでしょうが売れてるんです。

製作者公認のReal Money Tradeができるから。

普通のゲームなら課金アイテムのRMTを禁止してる事がほとんどですが、

銃やナイフの見た目が変わるだけのアイテム、売り買いされようが痛くも痒くもない

…と思ってるのかどうかはさておき普通にプレイヤー同士で売買できちゃうんです。

スキンの入手方法は大きく分けて3つ。

1. クイックマッチ終了後のランダムドロップから手に入る
2. スキンケースと解錠キーを買って手に入れる(要はガチャ回し)
3. RMTで他のプレイヤーから買う

特に2番目のガチャで人気スキンや高レアリティを引き当てればRMTで売ることができる、

場合によっては$500≒5万円手に入れたも同然という大盤振る舞い。

まあ出資額が悲惨なことになるのはどのガチャも同様だから目をつぶりましょう。

ということでケース解錠動画を海外youtuberが結構上げてたりします。


3 KNIVES 1 OPENING! (CSGO Case Opening + Knife Unboxing) - M3RKMUS1C

また低レアでも実在に近い迷彩柄だったり、良いカラーリングのスキンが多いので、

3番に挙げたように他プレイヤーからちまちま買うのも大いにアリです。

個人的オススメスキン一覧はコチラから

見た目だけの変化ですが結構侮れませんよ?



― 総評 ―


シリーズが好きすぎて長いこといろいろ書いてしまいましたが、

カジュアルにもストイックにも楽しめるシリーズ最高傑作である、というのが一番言いたいわけです。

そして日本人の人口が少なすぎる、それぐらい他のAAAタイトルに取られてるんでしょうね。

32bit環境で十分動くゲームなので是非、是非セールのついでに買って欲しい。

そしてやりこんでみてほしい。終始べた褒め気味ですが、良いゲームですよコレ。




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