2017年12月29日
装備紹介・改: H&K USP Compact
それなりに汎用的なサイズを狙って設計を練った製品でも、「もっと小さいのが欲しい」というニーズを突きつけられることは多々ある。
例えば32型テレビの隣にある21型、iPodに対するiPod shuffle、G-ShockにおけるBaby-G…挙げれば恐らくキリがない。
製品としての側面から見た「銃」も同様だが小型化にはいくらか問題が付いて回る。
元から小型のものとして設計されてる、小口径少火薬な弾種を使う、というのならともかく、
フルサイズで設計したものを切り詰めれば反動の悪化、耐久性の減少、メンテの頻度アップ、と諸々課題に対処する必要が出てくる。
小型のエアガン、特にガスブローバックは作動性と精度という顕著なところに課題が現れてしまう。
昔ながらのボンベ直結ならいざしらず、マガジンがガスタンクを兼ねる今の設計だと省体積はディスアドバンテージ以外の何物でもない。
なら大口径ピストンで無理くり排気量を上げれば、とも思うがやり過ぎればスライドの耐久性に響く。
「安定して動く、バシバシ撃って遊ぶためのエアガン」がモットーのマルイでさえ、万人が万人満足いくコンパクトを作れていなかった。
Glock26はそもそも設計が古い(世間には設計的に全く異質なG18のピストン周りをねじ込んで使う猛者も居るらしいが)、
デトニクスはピストンを改善したものの付属のマガジンが弱すぎるし、4.3インチの1911系はコンパクトと呼ぶには大きすぎる、
P226やM9やM&Pはあるのに、P228やM92 CompactやM&P Shieldを何時までたってもモックアップしない、
…とコンパク党には厳しい環境が続いていた。
あの救いの手が差し伸べられるまでは…。
寸志が出たのにM45が全然来ないから浮気しました(もちろんM45も買う)、ライアンです。
元来フルサイズ党だった私もちっちゃいハンドガンが気になる年頃になったのか、最近の購入はG19、P99、そしてコレとコンパクト続きです。
今も仲のいい連中(相方含む)が皆して買ってるし相当質が高いしで、いつか買おうとは思ってたんですがね。
というわけで、暫定マルイのコンパクトにおける 最 高 傑 作 こと、
東京マルイ H&K USP Compact (以下記事内USP-C表記)
全長: 173mm 重量:685g 装弾数:23+1発
パワーソース: HFCガス
2013年にフルサイズと同時にモックアップされてから2年後、まさかの先発デビューと相成ったUSP-C。
そして2018年、全エアソフター待望のバリバリ使える初のUSPが登場する(…え?ああ、KSC…あるよね…うん…シス7ならワンチャン…)。
今回はD-Stageさんで「中古」の美品を購入。
外箱。露骨に営利に某「24時間戦う対テロ特殊機関のドラマ」を意識している。
余談だが某キーファさんが初期の得物としていたのはP228、USP-Cに乗り換えたのは3rdシーズン / Day 3であり、
不死身のブルース・ウィリスや不可能を可能にするトム・クルーズがこぞってSIGに変えたのとは逆行している。
内容物。本体にマガジン、レールアダプター(後述)と交換用のフラットマグバンパー。
左端のロゴ入りスペース内にはテスト用BB弾、蓋には説明書の類が差さっている。
質感は犠牲になっていたのも今は昔、いや…むしろあまりのプラスチック感の「無さ」に驚かされた。
HK45の時点で仕上がっていたマットな仕上がりが更に向上。金属っぽい艶もあえて無くすことでより精悍かつタクティコーな感じがしてグッド。写真じゃ分かり辛いのでぜひとも実物を見てほしい。
HKフォントの再現も変わらず上々。マルイの自社ロゴも小さくかつフォントを寄せてきたのであまり悪目立ちしなくなった。
まあ、エアコキのコレよりマシだったら何でも許しちゃいますわ。
携行性を高めるため、USP-Cではかなり面取りが成されている。
元がイカツいデザインなのでその点「小さい」という印象はそんなに受けないが、フルサイズよりは格段に取り回しやすい。
最大の特徴であるボブドハンマーも再現。真横から見るとストライカー式に見えなくもない。
比較用
サイトシステムは安心と信頼の3ドット。チープな印刷じゃなくちゃんと窪みに白点を打ってくれている。
エアガンとしての狙点を考慮したのか、フロントポストの点がかなり下。ただしボアラインは高いのでGlockから持ち替えると高すぎる方だろう。
慣れれば問題ない。多分。
ファイアリングピンも奥まったところにしっかり再現。最近のマルイさんはココを分かってくれている。
1911シリーズ待望のモールド再現+動作性を実現したM45A1まだかな…(熱いダイマ)
動作方式はDA/SA、右利き用のV1レバーを再現。上げればコックアンドロック、下げればデコッキング。
HK45と比べるとデコッカーのトラベルがかなり長いが、P22x辺りと同程度なので特段扱いにくい訳でもない。
フレーム。USPの特徴でもある世界初のレールシステムも健在。そしてダミプは固定。
銃身長に合わせて短くなりトリガーガードもライト等と干渉しないように形状が変わっている。
昨今気を配ってくれているはずのパーティクルラインがかなり鮮明に残っているが…
実銃からわりとくっきりしてるからこれでいいのかも
トリガー部分。アンビのマグリリースも当然完備。なんでこれ流行らないんだろう?
従来通りの親指でもトリガーフィンガーでも操作できる革命的な代物なのに、ドイツ製の拳銃以外じゃほとんど見ない。納得いかん…。
トリガーフィーリングも良い。ある実銃レビュワーのお言葉を借りるなら「クリスピー」なキレの良い引き味だ。
リセットもかなり早いからダブルタップも難なくこなす。素晴らしいの一言。
グリップ側面のシボ加工はかなりアグレッシブ。全体的に梨地なのにその上を行く食いつき感だ。
それでいて前面背面のスパイクは割りと穏やかになっている。
エアコキUSPを素手で長時間持っていると少し痛くなるが、こっちはそこまで感じない。
サイドバイサイドで比較。ごくわずか(約1mm?)だがフルサイズの方が太い。
マガジンも微妙に寸法やアングルが違うため、フルサイズとUSP-Cに互換性はない。
トリガーを基準に重ねてみた。(赤線がUSP-Cの外格)
思ったよりサイズに差がない。スライド長はそこそこ切り詰められているが、スライド高、サイトラインに至っては2つとも全く同じだ。
だがスッと構えた時の感触はUSP-Cが圧倒的に良いように思う。
なじむ、実に!なじむぞ…!(C.V. 子安武人)
Glock26やデトニクスのような「サブコンパクト」が欲しい人には少々大きすぎる代替案だが(実際G19と同じくらいだし)、
これほど小柄で高性能で、こんなにも攻撃的なモデルも他にはない。
口径違いのH&K三兄弟と。HK45と並べると進化の度合いがよく分かる。
んで、コレ買ったので「HKファンなのにUSPもHK416も持ってないとか^^;;;」などと今後言わないように。
…え?416?う~ん、M27なら買おうかな(海兵脳)。
総評として、「使えるコンパクトが欲しけりゃコレ一択」。
いや、だってUSPやぞ?動作バッチリやぞ?質感ワンダフルやぞ?
…とべた褒めするものの現実は厳しいもんで、先述のD-Stageさんに在庫が山のようにあるのよね。しかも見た感じ未使用品・美品ばっかり。
地味にマストバイだぞコレ。こんなぞんざいな扱いなんて許されて良いんだろうか。みんな買おう…否、買え。
(フラットバンパーに変えた写真を撮りたかったのですが、道楽さんとこのレビュー通りストッパーが激渋で動きそうになく諦めました、申し訳ございません)
元来フルサイズ党だった私もちっちゃいハンドガンが気になる年頃になったのか、最近の購入はG19、P99、そしてコレとコンパクト続きです。
今も仲のいい連中(相方含む)が皆して買ってるし相当質が高いしで、いつか買おうとは思ってたんですがね。
というわけで、暫定マルイのコンパクトにおける 最 高 傑 作 こと、
Heckler und Koch USP Compactをレビューします。
東京マルイ H&K USP Compact (以下記事内USP-C表記)
全長: 173mm 重量:685g 装弾数:23+1発
パワーソース: HFCガス
2013年にフルサイズと同時にモックアップされてから2年後、まさかの先発デビューと相成ったUSP-C。
そして2018年、全エアソフター待望のバリバリ使える初のUSPが登場する(…え?ああ、KSC…あるよね…うん…シス7ならワンチャン…)。
今回はD-Stageさんで「中古」の美品を購入。
外箱。露骨に営利に某「24時間戦う対テロ特殊機関のドラマ」を意識している。
余談だが某キーファさんが初期の得物としていたのはP228、USP-Cに乗り換えたのは3rdシーズン / Day 3であり、
不死身のブルース・ウィリスや不可能を可能にするトム・クルーズがこぞってSIGに変えたのとは逆行している。
内容物。本体にマガジン、レールアダプター(後述)と交換用のフラットマグバンパー。
左端のロゴ入りスペース内にはテスト用BB弾、蓋には説明書の類が差さっている。
質感は犠牲になっていたのも今は昔、いや…むしろあまりのプラスチック感の「無さ」に驚かされた。
HK45の時点で仕上がっていたマットな仕上がりが更に向上。金属っぽい艶もあえて無くすことでより精悍かつタクティコーな感じがしてグッド。写真じゃ分かり辛いのでぜひとも実物を見てほしい。
HKフォントの再現も変わらず上々。マルイの自社ロゴも小さくかつフォントを寄せてきたのであまり悪目立ちしなくなった。
まあ、エアコキのコレよりマシだったら何でも許しちゃいますわ。
携行性を高めるため、USP-Cではかなり面取りが成されている。
元がイカツいデザインなのでその点「小さい」という印象はそんなに受けないが、フルサイズよりは格段に取り回しやすい。
最大の特徴であるボブドハンマーも再現。真横から見るとストライカー式に見えなくもない。
比較用
サイトシステムは安心と信頼の3ドット。チープな印刷じゃなくちゃんと窪みに白点を打ってくれている。
エアガンとしての狙点を考慮したのか、フロントポストの点がかなり下。ただしボアラインは高いのでGlockから持ち替えると高すぎる方だろう。
慣れれば問題ない。多分。
ファイアリングピンも奥まったところにしっかり再現。最近のマルイさんはココを分かってくれている。
1911シリーズ待望のモールド再現+動作性を実現したM45A1まだかな…(熱いダイマ)
動作方式はDA/SA、右利き用のV1レバーを再現。上げればコックアンドロック、下げればデコッキング。
HK45と比べるとデコッカーのトラベルがかなり長いが、P22x辺りと同程度なので特段扱いにくい訳でもない。
フレーム。USPの特徴でもある世界初のレールシステムも健在。そしてダミプは固定。
銃身長に合わせて短くなりトリガーガードもライト等と干渉しないように形状が変わっている。
昨今気を配ってくれているはずのパーティクルラインがかなり鮮明に残っているが…
実銃からわりとくっきりしてるからこれでいいのかも
トリガー部分。アンビのマグリリースも当然完備。なんでこれ流行らないんだろう?
従来通りの親指でもトリガーフィンガーでも操作できる革命的な代物なのに、ドイツ製の拳銃以外じゃほとんど見ない。納得いかん…。
トリガーフィーリングも良い。ある実銃レビュワーのお言葉を借りるなら「クリスピー」なキレの良い引き味だ。
リセットもかなり早いからダブルタップも難なくこなす。素晴らしいの一言。
グリップ側面のシボ加工はかなりアグレッシブ。全体的に梨地なのにその上を行く食いつき感だ。
それでいて前面背面のスパイクは割りと穏やかになっている。
エアコキUSPを素手で長時間持っていると少し痛くなるが、こっちはそこまで感じない。
サイドバイサイドで比較。ごくわずか(約1mm?)だがフルサイズの方が太い。
マガジンも微妙に寸法やアングルが違うため、フルサイズとUSP-Cに互換性はない。
トリガーを基準に重ねてみた。(赤線がUSP-Cの外格)
思ったよりサイズに差がない。スライド長はそこそこ切り詰められているが、スライド高、サイトラインに至っては2つとも全く同じだ。
だがスッと構えた時の感触はUSP-Cが圧倒的に良いように思う。
なじむ、実に!なじむぞ…!(C.V. 子安武人)
Glock26やデトニクスのような「サブコンパクト」が欲しい人には少々大きすぎる代替案だが(実際G19と同じくらいだし)、
これほど小柄で高性能で、こんなにも攻撃的なモデルも他にはない。
口径違いのH&K三兄弟と。HK45と並べると進化の度合いがよく分かる。
んで、コレ買ったので「HKファンなのにUSPもHK416も持ってないとか^^;;;」などと今後言わないように。
…え?416?う~ん、M27なら買おうかな(海兵脳)。
総評として、「使えるコンパクトが欲しけりゃコレ一択」。
いや、だってUSPやぞ?動作バッチリやぞ?質感ワンダフルやぞ?
貶す要素なんか微塵もないじゃん。
…とべた褒めするものの現実は厳しいもんで、先述のD-Stageさんに在庫が山のようにあるのよね。しかも見た感じ未使用品・美品ばっかり。
地味にマストバイだぞコレ。こんなぞんざいな扱いなんて許されて良いんだろうか。みんな買おう…否、買え。
(フラットバンパーに変えた写真を撮りたかったのですが、道楽さんとこのレビュー通りストッパーが激渋で動きそうになく諦めました、申し訳ございません)
Posted by ライアン at 13:39│Comments(2)
│装備紹介
この記事へのコメント
マガジンバンパー(ボトムプレート?)は、フォロアーでフォロアースプリングを圧縮しながら作業すると取り外しやすくなります。マガジンの個体差で、半分くらい圧縮すればOKな物や、かなり圧縮しないとダメな物もありますのでお試しください。但し、目いっぱい圧縮したらダメですよ。動かすスペースがなくなりますので。
Posted by 通りすがりの人 at 2017年12月29日 16:00
>通りすがりの方
コメント&アドバイスありがとうございます。
空撃ち用のフォロワーを挟んでみたらイケました。ロック剤は無さそうですが箱出しだと固いようですね。今は爪で十分外れる感じです。
コメント&アドバイスありがとうございます。
空撃ち用のフォロワーを挟んでみたらイケました。ロック剤は無さそうですが箱出しだと固いようですね。今は爪で十分外れる感じです。
Posted by ライアン at 2018年01月09日 15:46